F1に燃え、ゴルフに泣く日々。/山口正己

本日の山口正己

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2016年5月23日

武智俊憲さん逝く

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武智さんのサバンナのレースを思い出す。

暖かくなる新緑の季節に、訃報が相次いだ。春先の片山さん、数日前の式場壮吉さんに続いて、式場さんの少し後の時代の1970年前半に、マツダワークスドライバーとして片山義美さんと共に活躍した武智俊憲さんが冥界に旅立った。

武智さんの訃報に触れて、思い出すのは、イケメンの元祖の一人だったことと、凄まじくとぼけた面白い人だったということだ。

私が最も興味を煽られたのは、熟成という名をバックに富士スピードウェイを中心に君臨したスカイラインGT-Rに挑んだサバンナでの闘いだったが、実際に武智さんにお会いしたのは、もう30年ほど前になるだろうか。武智さんが四国で行なわれる全日本ラリーを主催するエトワールというクラブの代表をなさっていた時期。上京した武智さんと六本木で夕食をいただいた。

六本木に初めて来た、という武智さんは、ネオンにびっくりしたふりをして、「今日は、お祭りけ?」とボケをカマした。

そして、いよいよサバンナRX3でGT-Rと壮絶な闘いを展開した1970年辺りの話題になった。

武智さんは、マツダの急先鋒として、ニッサン三羽ガラス駆るGT-Rと闘ったのだが、武智さんのサバンナが、激しい先陣争いをしていた黒澤元治さんのGT-Rと、バンクを下って須走り落しを抜けたS字の入り口で接触した。接触というより、当てた、と言った方がよかった

テレビの画面にクルマを降りて揉見合う二人がチラッと映った。どうなったか気になっていたが、後日、黒澤元治さんから、"ヘルメットでボコッとやった"と伺った。そのことを武智さんに事実確認した時の答え。

「ほんとに痛かったよ」

笑顔が刻んだ目尻のシワをさらに深くしながら、武智さんは、実際にどうだったかに触れることなく、ひと言だけそうおっしゃった。

武智さん、安らかにお休みください。あちらでも周囲を明るくしてください。そのうちお会いするときに、楽しい会話の仲間に入れてください。

合掌。

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