F1に燃え、ゴルフに泣く日々。/山口正己

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2017年2月24日

マクラーレン650Sで訪ねた思い出の淡路島

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『ラ カーサ ベッキア』

◆二十四節季という言葉を初めて聞いた。神戸と淡路島をつなぐ明石海峡大橋を渡ってすぐの淡路インターを出て、海沿いを走ること10分。狭い路地を登ると、え、ここが?と思わず声が出た。イタリア料理をまったく想像できない古民家を改造した、その名の通り、イタリア語で古い家を意味する『ラ カーサ ベッキア』である。そこには徹底したこだわりがあった。

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◆イタリア料理は、自由に各々が好みのものを注文していただく、というのがツウの解釈のはず。しかし、あえてそこを外して、メニューはコース料理だけである。昼と夜に同じものを半月毎にチェンジする。好き嫌いがある場合はどうするのですか?と言う質問に、オーナーシェフの米村さんは、「そういう方は、他の店に行っていただければとと思います」、と笑顔であっさりとおっしゃった。うちはタバスコおいてません、とツンケンと知ったかぶるような違和感がまったくない。それは、料理への自信と、徹底したこだわりがどの角度から見ても一貫しているからに違いない。

◆1年を24回の旬で切り分け半月に一度献立を変える。和食器に盛られた料理を、箸でいただくのだが、和風イタリアン、というような中途半端さがまるでない。窓から見える海が開けた穏やかな景色を眺めながらいただく『淡路島料理』と呼びたくなる新鮮さである。

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◆基本はイタリア料理だ。4種類のトマトのサラダには、クォリティの高いバルサミコが奢られていたが、そこに載せられたリコッタチーズは、淡路島牛乳が原材料。淡路黒毛和牛の最高級ブランドである椚座牛(くぬぎざぎゅう)のオーブン焼きに添えられるのは、キュウリの糠のマリネと表現されているけれど、わかりやすく表現すると糠漬けだ。フォカッチャは、淡路島特産のタマネギとローズマリーが、思わず微笑みたくなる香りと口当たりである。

◆どれもいままで出会ったことのない組み合わせが五品。会席料理のように一品一品、料理に調和する和食器に盛られてテーブルに運ばれる。デザートは、西瓜をミキサーで砕いて凍らせ西瓜のグラニテ。西瓜はそのまま食べるのが一番、と思っていたが、それが間違いであることを発見した。

◆美味しいだけでなく、なかなか出会えるない"嬉しい料理"をいただいて、不思議な調和に気がついた。店、というより、田舎住まいの両親を訪ねたような古民家と、オレンジ色のマクラーレ
ン650Sが、なんだか申し合わせたようによく似合う。どちらもこだわり抜いた基本思想があるからに違いない。
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◆ご主人がメインコースを、奥様がデザートを担
当する。この半年くらい後にベビーが誕生しているはずで、もう一度お会いしたい素敵な御夫婦だった。







※この記事は、2014年の日経電子版に掲載されたものに、加筆訂正を加えたものです。

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