F1に燃え、ゴルフに泣く日々。/山口正己

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2017年3月 2日

ジャズと自動車レース

◆埋もれていた原稿がでできた。でできたというか、パソコンの中を整理していて久し振りに出くわした。ジャズと自動車レースがそっくり、という友人からの教示。感心した。



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友人に、ジャズが大好きなスポーツ新聞のデスクがいます。顔に似合わず、デューク・エリントンがお気に入り。まぁ、それはどうでもいいことだけど、そういう奴と知り合ったのは、1987年、鈴鹿で初めて行なわれた日本GPの会場でした。

初めて会った鈴鹿で、彼はとっても興奮していた。「F1てさぁ、ジャズみたい」だということをF1初体験の鈴鹿で発見したから。フムフム、音がデカイしなぁ、と思ったら、これが違った。

ジャムセッションてのがある。何人かでアドリブでヤル、ジャズ独特の演奏。友人が興奮した顔をさらに赤くして、初対面の私に語ってくれたところによると、レースはそれに似ているのだった。

ジャムセッションは、トロンボーンとかベースギターとか、ピアノとかが勝手に鳴らしているように見える。でも、勝手にやったらメロディーにならないものなぁ。じゃ、どうすんの? 私の質問に、彼のますます冗舌になっていく。

ジャズにはさぁ。お約束があんのよ。リズムとコード。呼吸って言えばいいかな? お互いが事前に了解し合っているリズムとコードで相手の出方とタイミング取って、間合い見計ってサッと自分の音を出す。いいジャズはそれが絶妙。下手な奴がヤルと、出会い頭に音がぶつかっちゃったりして、聞いてらんない。だからって遠慮ばっかりしてちゃ先に進まなくてイライラするでしょ?

私の頭の上で、300ワットくらいの電球が"ピカッ!"と光ったのでした。相手がコーナーでインに飛び込んで来たからって、ドアを締めて相手の行き場をただただ塞ぐのはきれいぢゃない。それではと、インをサッと開けて"お先にドーゾ"じゃ締まらない。相手を牽制しつつも行き場を残してあげる。相手が通れるギリギリのスペース、それ以上でも以下でもないちょうどよさが見えるコーナーの絶妙な駆け引きは、見ていて気持ちがいい。なるほど、ジャズも同じかァ。

日本人て、遠慮民族として立派に教育されちゃったから、基本がお先にドーゾになっちゃうよなぁ。それはそれで美徳ではあるけれど、勝負の世界でもうひとつ弱いのは、リズムとコードがレース用には少々不足気味ってことかも。

だとしたら、若いドライバーがイギリスF3に留学するのもいいけれど、ジャムセッションにトライしてみたら、1年後にはいいレースをするようになっているってことにもなるかもしれない。絶妙な間合いの駆け引きでスピード感も養われそうだし。いつだったか、タワーレコードがF3のスポンサーを始めたけれど、それってもしかして・・・・、なワケないか。
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