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F1に燃え、ゴルフに泣く日々。/山口正己

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2017年5月17日

ロードスターに感じる"らしさ"のあり方

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本当に洗練されたキレイな形だ。けれど、それはマツダのロードスターなのかしら。



ロードスターが累計生産台数100万台を達成して、1年間かけて世界を巡った記念車が、4月7日に広島県安芸郡府中町のマツダ本社に帰還した。

それを記念して、では全然ないが、4月末に話題のRFで鈴鹿を往復した。もちろん、横浜のマツダR&Dセンターで拝借したのは、マニュアルミッション車だ。

◆スポーツカー新時代?

マツダR&Dセンターでキーを受け取った時に、「オートマがいいという意見が多い」と聞いた。でも、ロードスターはマニュアルでしょ。これは意見の分かれるところかもしれないが、基本として、排気量や図体がデカイ、もしく圧倒的なパワーのあるスーパースポーツなら、オートマはありだ。なぜなら、"走る"以前に"見せる"という役割があるからだ。小さいマツダ・ロードスターは、"見せる"もなくはないけれど、スーパースポーツに比べれば、はるかに"走る"に重点が置かれると思う。当然そこには、"ゆっくり走る"というモードも込められているから、オートマというジャンルに入るとちょっと別のクルマになっちゃいそうなイメージがある。

ただし、"別"と言っても"ダメ"と言っているのではなく、これはこだわりとかえり好みとか、要するに勝手な解釈だが、とにかくそう思う。ロータスセブンをオートマで、といったら、なんか変な感じ、というのが老人の感覚だ。うん、もしかすると、これはすでに古びた時代遅れの意見かもしれないし、スポーツカーは、老人を置き去りにして新時代に入っちゃっているのかもしれないし、最近のATはフィーリングが違うぜ、という意見もある。

しかし、"マニュアル"と"オートマ"の違いは、自分でやる感。なので、どんなにATが進化しても、速く走るためにATが正解だったとしても、オートマはオートマ、という、これまた古びた老人は思うのでありますね。

◆斬新なフォルム

さて、新時代といえば、今回の4代目は、ロードスターにとって新時代そのものだ。そう思わせる最大の要員はデザイン。素朴な味付けから先鋭的なフォルムに生まれ変わった。これまでのロードスターとは一線を画する出で立ちである。

2年前だったと思うが、このモデルの先行発表会が舞浜で行なわれた。報道関係者だけでなく、ロードスター・ユーザーも招かれた一風変わった、でも、ファンを大切にしたとてもマツダらしい、そしてロードスターらしい発表会だった。そして、そこに集まったロードスター・ファンに、とても朴訥な非常に"いい感じ"を受けた。

通常、特定車種の集まりは、どことなく排他的なイメージがある。それは、その特定車種への愛の裏返しかもしれないが、ギスギスしたムードが出る場合も少なくない。しかし、ロードスターのファンは、そういう感じとはまったく別のジャンルと感じた。

並べられた歴代のNA~最新のNDを眺めているファンたちは、肘で押し退けるようなムードがなく、"静かに好き"という風情だった。これは、そのまま、ロードスターというクルマの存在や立ち位置を反映したものだと感心した。いや、反対に、いいクルマがそういう人を集めるのだとも思った。

そして、ハタと気がついた。素晴らしいシェイプで、押し出しがあるかっこいい新型は、間違いなく力作だ。今回の鈴鹿往復の間、サービスエリアやコンビニに停まってトイレや買い物を済ませてクルマに戻るたびに、「かっこいいなぁ」とつぶやいてしまった。非の打ち所がないスタイルだ。

特にRFの後ろ斜め45度辺りからの眺めは最高。60年代のレーシングスポーツを彷彿とさせるリヤウィンドウ周辺の処理が何とも言えない。先代までの丸っこいデザインも、悪くないけれど、存在感では圧倒的に新型。間違いなく4代目のNDは、いかにも進化して、ロードスターの流れが変わった。と、ここで気になったのは、これまでのロードスター・ファンが戸惑ってしまうのではないか、ということだった。新型は、朴訥というイメージとは違う存在になっている。

今回のモデルチェンジで、ロードスターが新時代に突入したことは間違いない。けれど、このスタイルの次はどうするのだろう、という余計な心配が脳裏を掠める。朴訥なファンに守られていたロードスターが大きく変化した。次からはこのシェイプがベースになって、少しずつ洗練の方向に向うのかもしれないけれど、それにしてはデザインの完成度が高すぎると思ったものだ。

回りくどくなったけれど、だからATもいい、という意見がでるのかもしれない。しかし、それって、ロードスター本来の良さだったのかしら、と思う。ロードスターはロードスターとしてあり続けてほしい、というのが老人のほのかな希望だ。

◆快適な2リッター

鈴鹿までの往復を、メーターに表示される燃費を気づかって走ってみた。横浜から八王子を下道で普通に走った燃費は13km辺りだった。土曜日の夜明け前に大井松田まで下道で走って、14km辺り。そこから高速に乗ると、時折20km以上の瞬間燃費を示しながら、徐々に総合燃費が上昇し、三重川越インターを降りたときは18.5kmと表示されていた。

日曜日に、スーパーフォーミュラのゴール後に、大好物のきのみやの鰻をごちそうになった後、三重川越インターで高速に乗った時の燃費は17.5km。知り合いを見つけて若干ペースアップの遵法速度で厚木を降りた時の燃費は17.8km。そこから下道で八王子まで戻り、翌日、渋滞の中を横浜まで走った結果、総合燃費は17.2kmだった。

要は、峠をかっ飛ばすことを一切しなかったのだが、快適だったが、この走り方なら2000ccは要らないというのが正直な気分だ。峠を攻めると、オープンの1500ccではもの足らないかもしれないが、ロードスターは、攻めるにしても、タイムを競うより、楽しさを味わうという使い方が似合っていると改めて思った。

しかし、これだけかっこよくなると、それなりのパワーは必要だが、ここで思い出すのは、BMWのZ4に初めて乗った時だった。アウトバーンに乗って加速して、思わずウッヒョ~ッと叫んでしまった。この加速感は、クルクルパーになっちうまぜ、と思ってメーターを見たら240km/h出ていたので驚いてアクセルを戻した。R32GT-Rに初めて乗ったとき、いきなりマンセルになれるクルマと思って、実際に日本GPの時にナイジェル・マンセルに試乗してもらったことも思い出したが、ロードスターはマンセルに似合わない。

話を戻そう。結論として、RFは素晴しいクルマだ。余裕があればセカンドカーにほしいと思う。しかし、同時に、次のモデルをどうするのか、これは、CX5というマツダとしては大きいクルマを見たときに感じたのと同じ感覚かもしれない。肩幅に合ったクルマ、与えられた領域での製品提供。実はこれ、かなり重要なことかもしれないと思うNDとの4日間だった。

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